どちべそ

メアリー女王の処刑/女王メアリの処刑/スコットランド女王、メアリーの処刑のどちべそのレビュー・感想・評価

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キネスコープで撮影された世界初の特撮映画(ということになるのかな?)

時間は18秒と大変短い。
斧をふりあげる途中で人形とすりかえている。
ただ、映像の粗さや音声がないことも相まって、結構迫真だった。

いかんせん短すぎるので面白いとかじゃなくて、こんなのもあるのねふむふむと見る感じ。

当時は18秒でも撮影編集にかなり手間がかかったんだろうなあなんて思ったのが感想のすべてです。以上です。

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で、気になったのでこのマリー女王について調べてみた。
以下はレビューと関係ない。

さて、このメアリー女王というのはスコットランド女王メアリー・ステュワートのことだが、実際には処刑された時にはすでに廃位されて女王の座にはなかった。

最初はフランス王妃だったが、夫である国王フランソワ2世が死ぬとフランスの宮廷を追い出され(姑との仲がすこぶる悪かった)、次は生まれ故郷であるスコットランドへ帰国、そこで再婚するも夫の死後廃位され、最後にエリザベス1世のいるイングランドへ逃れた。

エリザベス1世はは庶子であったが、それを理由にメアリーは今まで散々エリザベス1世の怒りを買ってきていた。その相手の所に逃げ込むというのは、なんというか、すごい…。

イングランドへ逃れて以降はエリザベス1世が生活の援助をし、軟禁状態とはいえぜいたくな生活をしていた。が、メアリーの血筋を理由にエリザベス1世を暗殺しメアリーを女王の座につけようとする事件が起こり、最後は処刑。
処刑の日、黒いマントを脱ぎ棄てるとその下に鮮やかな緋色のドレスを着用していたため処刑人が動揺したなんてエピソードが残っていた。

その性格はやべえ女そのものだけれど、最後まで自分のアイデンティティを貫き通す姿勢は見習いたい。

以上です。
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