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ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐のblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.3
すっきり分かりやすい海戦・空戦記。

唯一快勝した真珠湾攻撃と敗戦へのターニングポイントになったミッドウェイ海戦を豪華キャスト&強力なスタッフで画いた戦記映画。

一応、愛国調なものの、シレッと大本営発表の嘘ッパチぶり、見通しの甘い戦局分析なんか入れ込み事実を忠実に踏襲してるのがいいよね、勉強になって笑

しかし、主人公が純粋な愛国パイロットなんだけどミッドウェイに参戦しそのグダグダぶりの渦中にいて死線を潜って生き残ったというのに、日本軍や戦争に対してその前向きなスタンスにブレがないとこが不気味だった。人間的な魅力にも物語の深みにも欠いた気がする。
脚本に橋本忍がクレジットされてるというのにどうしたことか??

鶴田浩二はまたしても自己犠牲の軍人で戦死だった。これはもう持ち芸だから仕方ないよね笑
サミュエル・L・ジャクソンのF-Wordみたいなもんだよね😂

特撮は円谷さんなんで、これも安定の見応え!
てか、これはこれしか見所なかったな。

“人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊”みたいに愛国なトーンながら、戦争の狂気と理不尽。バカな戦略で死に追いやられる若者の悲しみをきっちり盛り込んでるのを期待してたから。
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