サムカワ

BLEACHのサムカワのレビュー・感想・評価

BLEACH(2018年製作の映画)
4.7
「……多分♡」


とっても楽しかったです!!

僕は漫画というものにはめっぽう疎いもので……「BLEACH」も漫画もアニメもよく知らないのです。

だからこそ本作は「ほぼなんも知らない人」として、一本の映画として観るべく、あえて予習等はせずに観ました!!


おぉ!むちゃくちゃ面白いじゃないですか!!
原作ファンの方のレビューを読むと、色々問題はあるみたいですけど、門外漢の僕としては大満足でした!


消極的で無気力…でも心は優しい高校生が、死神との出会いを通して、本気で誰かのために戦う決意をする話…といった具合にさぞ本来は長いであろう物語に一本の背骨を通して、そこを主軸に整頓されているな〜と感じました。


佐藤信介監督は「アイアムアヒーロー」も「いぬやしき」も本作も同じで、やたらめったらテンポだけを優先するわけではなく、ちゃんとドラマを丁寧に積み重ねているところが大きな魅力だと思っています。

だからこそ、クライマックスはアガるし、1つの作品として感動するんですなぁ〜。


本作においては、そんなドラマの構築の中にトレーニングモンタージュという僕の大大大好きな手法を盛り込んでいて、あの時点で5000億点ですよ!!!

そしてこれまた佐藤監督作品に共通する点ですが、とにかく画がリッチ!!
とくにナイトシーンの美しさときたら!!

またCG、VFXの技術の進歩も素晴らしいですよね。

最終決戦を駅のロータリーにしたのがクレバーだな〜と。
限定的空間でありながら開放感もあるし、バスや車、店が立ち並ぶことで、狭い場所と広い場所、物を壊す等のアクションの引き出しを開けやすい舞台立てになっていますしね!!
予告編でも使われている引きの画で車が爆発するショットなんか、一瞬「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」のソコヴィア戦か!?と見紛うほどでした!


佐藤監督作は今までガンアクションのリアリティとケレン味が素晴らしかったですが、本作ではそのテクニックを剣戟シーンにフルパワーで注ぎ込んでいましたね!!クライマックスのバトルは観ながらつい体が動いてしまうケレン味のハンパなさ!!最高でしたよ!!
今の日本アクション界のトップをゆくアクション監督、下村勇二さんの力量……恐るべし!!




なんか同じ話またしてんな〜とか、さすがにクライマックスはなげぇな〜とか、まぁ思わないこともないですが、
アクションは最高だし、ドラマの積み重ねも丁寧だし、終わり方のポップさもナイスだし、これはもう文句なしに大好きですよ!!!!




主演の福士蒼汰さんは僕の一番好きな仮面ライダーであるフォーゼ出身ですし、吉沢亮さんや真野恵里菜さんもフォーゼキャスト!
その時点でやや贔屓目に見てますけど、本当に蒼汰くんは(急に馴れ馴れしい)アクション俳優としての力量が計り知れませんね!!!!

吉沢亮さんはフィクショナルなキャラクターに説得力を持たせる達人ですし、真野恵里菜さんは未だに女子高生役がイケる!大好きです!!ご結婚おめでとうございます!!!



杉咲花さんは本当に姿勢がいいですね。
キリッと振り向くときとか惚れ惚れしてしまいます。
あと脚ね。
僕も蹴られたいですよ。



あ、一護の肉体から死神としての一護を出すときの感じが「ドクター・ストレンジ」みたいだな〜って思ったんですけど、あれは原作からの表現なんですかね。


【2018/08/21】
ユナイテッド・シネマわかばにて
2度目の鑑賞

中盤ダレるなぁ〜長いな〜とは思いました。
サムカワ

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