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オペレーション・クロマイトのtheocatsのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ
北朝鮮万歳を打倒した米韓連合万歳の臭い劇

まず朝鮮戦争をほとんど知らない人間にとって、史実を知るとっかかりとなった点については本作に多大な感謝。

あそこまで北朝鮮軍により半島占領目前まで押し込まれていたとはね・・

その反撃の端緒となったスパイ軍事エピソードを史実に沿って、フィクションとしての人情劇などを多数織り交ぜながら描いた作品。

で肝心の映画感想がどうにも芳しくない。
敵将校殺害なりすましの冒頭シーンからあれでは無理過ぎるだろうとか、病院からの敵将奪還作戦とかどれほど脚色されているのか、それらも事実なのか見ただけでは判断しようがなく戸惑い続けているうちに徐々にトーンダウンしてしまう。

クライマックスの米軍(連合軍という建前だが)上陸作戦のカギを握る生き残りスパイによる敵陣地攪乱作戦も全員死亡しながら見事に成功!という場面では完全に鼻白んでしまう。(それも史実なのだろうけど、敵将との最後の撃ち合いとか演出が臭すぎ)

特殊撮影はよくできているということになるだろうけど、意外によくできていればいるほど「どうせ嘘なんだよなぁ」と醒めてしまう。それが個人的感性の問題か多数がそう感じているかは分からないが。

多数の人情劇(マッカーサーとスパイ隊長のも含む)、ほのかな恋物語など情緒劇を極力排し〝事実”のみに語らせたならその重さは観客に絶対届いたであろうと思われる。


総評二つ星


しかし、朝鮮戦争を知る一つの手立てとなったことには重ねて感謝します。
レビュー投稿後にいろいろ調べて何かあれば追記を。

012008
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