アパルトヘイト撲滅に挑んだ黒人運動家スティーヴ・ビコ。
そのビコを取材したウッズとの二人の友情を描く伝記もの。
アッテンボローらしく細部にこだわりを見せて埋もれてはならない歴史を描く。
前後半に大きく分かれるのだが、まずはビコの人格や運動の経緯。
ここではやはりデンゼル・ワシントンの存在感が図抜けている。
演じる人物にしっかりと息を吹き込んでいる。
一方後半はウッズとその家族の国外脱出をスリリングに描く。
恐らく話的には前半だけでまとめた方がしっくりくるのだが、原作が元なだけに後半が必要なのだろう。