車での脱出シーンはなんとなく覚えていたが、再鑑賞。
アカデミー賞でのロバート・ダウニー・Ｊｒの件があったので、完全に黒人の側に立って見ていた。
あと、今回気付いたのはピーター・ガブリエルの「ビコ」の方が本作より先だったこと。
自分はビコの名前はあの曲で最初に知ったが忘れていた。
警察の酷さは言わずもがな。あの暴力は恐怖の裏返しだ。
逃走劇はもっとドキドキさせる演出にも出来たかもしれないが、リチャード・アッテンボローはそんなエンタメにする気はさらさらなかったのだろう。
最後にソウェト蜂起のシーンを入れ、エンディングに逮捕されて獄中で亡くなった活動家の名前のみならず、政府が公表した“死因”を一人ひとりあげていく等、監督の怒りが伝わってくる。
アパルトヘイトは1994年に終わったが、人種差別について考える上で、未だ色褪せていない傑作。
