Harry

否定と肯定のHarryのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.8
裁判モノというと、アメリカ映画に慣らされてしまっているためか、主人公がメインで法廷で主張し合う…みたいなイメージを持っていたが、この映画は舞台がイギリスでありアメリカと法習慣が異なるためか、弁護方針で被告(デボラ)に「口をつぐめ」ということになり、どうなることかと思ったが、被告本人が証言台に立たない異色の裁判モノでした。

主張できないイライラ感も良くわかるが、物語が進行すると裁判方針の真の狙いがわかって来て、「いやー、こんなキレ者の弁護士だったのか⁉︎恐るべし!」と浅はかなデボラに感情移入した自分は恥ずかしかった。

しかし敗訴の判決すら否定して自らの主張を繰り返すアーヴィングの神経のズ太さには閉口しました。なんか似たような人が同僚にいたなぁ…と。(笑)

ドラマチックな展開はないですが、裁判が進むにつれスカッとしていくのが好みの作品でした。

TOHOシネマズシャンテにて(ファーストデー利用)
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