創作の舞台裏、そしてなにより宮崎駿監督が本作に込めた思いや伺い知れる設定の数々を知れてとても楽しかった。400分ほどあるが観てよかった。
特典映像であるアメリカ訪問時のインタビュー受け答えも、どことなく日本で受けているより明快に答えている気がしてファンとして必見だった。
声優に対しても、登場人物のその場面での心情やその人物設定成り行きなどを丁寧に説明しつつ、声が吹き込まれると自身の創作人物であるにも関わらずそこから新たな発見も見出していて創作者にとってもその視点もあるのかと思った。
それにしてもアニメ創作はなんて奥が深いのだろう。細かく砂を噛むような長時間の連続作業、各部門の連携プレー、そして作られるアニメーションは数秒でしかあらず、しかしその数秒にあらゆる技術や経験が含まれている。脱帽だ。
そしてそれまでに作ったものや時間をかけたものを何度もボツにしながら、作りながらより良いものを求めていく。
チラリと映る宮崎駿監督の本棚(「もののけ姫」制作のために読んだ本だろうか？)からも深い教養がうかがえた。やはり読書から得る思考力は素敵かもしれないと改めて思わせられた。
