タイトルそのまんまのミステリー系の作品。正確にはお城ではなく「屋敷」である。
裕福な家庭に生まれた2人の姉妹。両親は亡くなり、足の悪い叔父と3人で広い屋敷で静かに暮らしている。
主人公は妹。お姉ちゃん大好きっ子で人見知り。歳の離れた姉は美人でいつもニコニコ(悪く言うとヘラヘラ)しているちょっと天然ひきこもり娘。姉妹は仲良しだが世間とは完全にシャットアウトで町の人たちにも気味悪がられている…
そんなある日、姉妹のいとこが久々に家にやってきてちゃっかり居候。彼の狙いはこの家にある莫大な資産と美人な姉。。すかさず妹は拒否反応を示し、このいとこに冷たく接するのだが…。
サスペンス・ミステリーとしての派手さはなく前半は結構眠くなりましたが、後半いとこや町の人々とのやりとりで持ち返した感じ。
姉妹のキャラクターがなかなか魅力的で妹は生真面目で極端、姉は優しいけどちょっと抜けてる感じでどちらも色々問題あるんだけど憎めないキャラでした。
世間をシャットアウトし屋敷に閉じこもっていた方がおかしい、と見せかけ実はその時々でコロコロ態度を変える周りの方が恐ろしいっていう皮肉が良かった。