爆裂BOX

リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ JEEPERS CREEPERS 3の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.0
「ジーパーズ・クリーパーズ」シリーズの三作目が前作「ヒューマン・キャッチャー」から15年ぶりに製作されましたが、巷の評価は散々…まあ、それもやむを得ないかなという感じではあります。
冒頭、警官隊がクリーパーさんの車を調べるシーンがありますが、ここで主要人物として「1」にでてた巡査部長が出てくるので「1」の直後の出来事なんだなと分ります。
「1」「2」では主に夜に暴れてたクリーパーさんですが、今回は二中の明るい中での襲撃シーンが多いですね。一応主人公格と思われるバディとアディーが配達先の屋敷に行くと、馬が走り回ってて誰もいないと思ったら車の下に隠れている人達を発見するシーンは、何か尋常じゃないことが起きているという雰囲気が漂っていて好きですね。今回クリーパーさんの愛車のトラックの描写もあり、後部のドアをクリーパーさん以外が通ると上から槍が下りて来たり、排気ガスのパイプからワイヤーが飛び出して来たり、運転席の座席の下に頭が位置するとパイプが飛び出してくるなどのトラップ満載のトラックになっています。今回は手裏剣だけでなく投槍で攻撃も行います。ただ、クリーパーさん今回はヒロイン追い掛けて自分の車のトラップで自爆して片目なくしたり、そのせいで槍上手く投げれなかったり、ヒロイン追い掛けるのに夢中になって大型トラックにはねられたりとうっかりさんというかマヌケ具合がひどいですね。
ヒロインのアディーは可愛かったけど、特に役に立ったりヒロインらしい活躍することはなかったな。主人公っぽいバディのはソバカス多すぎてビックリしました。
「ゼイリブ」等に出ているメグ・フォスターがアディーの祖母で息子をクリーパーさんに殺されその幽霊が見える老婆役で出ていますが、白目むいた顔は迫力あったな。クリーパーさんの切断された手に触れてその秘密と正体に触れることになりますが、視聴者には明かされません。保安官も手に触れてみたようだけどやっぱり明かしてくれません。
保安官と巡査部長、そしてクリーパーさんに家族を殺された者たちが集まって自警団を作ってクリーパーさんに挑みますが、バルカン銃乗せたジープで攻撃したり殺意高めな集団な割にはアッサリやられていくのは拍子抜け。クリーパーさんの攻撃で死ぬんじゃなく防弾の車で跳ね返された弾に当たって死ぬというのも…レイ・ワイズ親父みたいな熱い戦いを期待しただけに残念でしたね。保安官も正面から撃ちまくるけどあえなく死んだ…と思いきや後に飛ぼうとしたときに結構なダメージ与えてたことが分る所は良かった。
ラストも投げっぱなしな尻切れトンボで終わりましたね。ラストで今作の正確な時系列分るけど、それによって辻褄あわないところ出て来てモヤモヤした感じも残りますね。「2」でバディいたなら「アイツは…!!」ていう展開ありそうだけどそんな物なかったし。まあ、後付けだからでしょうが。最後にジーナ・フィリップス出てきますが、蛇足な感じがありましたね。
「2」が傑作だっただけに残念な感じの続編となりましたね(楽しめはしたけど)サルヴァ監督も過去の犯罪のせいでもう撮れなそうですが、サルヴァ監督交番で「リボーン」が作られたようですが、果たして出来はいかがなものか…サルヴァ監督できっちり決着つけてほしかった感はありますが。