たかやん

牝猫たちのたかやんのレビュー・感想・評価

牝猫たち(2016年製作の映画)
4.0
~想像以上にAVじゃなくて映画だった~

同じ店舗で働くデリヘル嬢3人の群像劇。

2ちゃんねる中毒者の炎上屋、
妻に先立たれた老人、
お笑い芸人(とろサーモン)
……と三者三様に
お客の男性が全然違うのがまず面白い!


特に前者の炎上屋のように、
"ネット"が物語の潤滑油のごとく
デリヘル店自体がネットによって
右往左往していく様も、見ていて痛快。

今回の勝手にハイライトは、
終盤に主役さんが2ちゃんねる中毒者に
向かって叫ぶセリフ(ネタバレコメント欄)。


後味として夜の街特有の哀愁感
みたいなものがじんわり刻まれるので、
「いい映画だったなぁ」と
終わったあと改めて再認識する。



ロマンポルノということで
鑑賞ハードル高かっただけに、
こんな秀作と出会えた…
スケベ心も捨てたもんじゃないですね(^^;笑

白石監督のロマンポルノ以外の
『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』も
自然と見てみたくなる。