ろく

驚異のドキュメント 日本浴場物語のろくのレビュー・感想・評価

2.6
巨匠中島貞夫が送る風呂のドキュメンタリー(風)。

まあね、当然そこにはヤコペッティ(世界残酷物語)や川口浩(水曜スペシャル)と大同小異。さらにはエロだとそこに加わるは金曜スペシャル(東京12チャンネル)的なお色気シーン。うん、大事なのは疑似科学だよ。まあ当時は謝国権なんかもメジャーだしね。

まず風呂ドキュメンタリ―のはずなのにいきなり出産シーン(当然疑似)。今回の主役一平がなぜ風呂が好きかを説明する。

その後、成人した一平が日本全国の風呂に入る。ただそれだけの映画なんですよ~。なぜか一平が風呂に入ると若い女子が入っている。湯治場でも若い女子。あれ、その前のインタビューシーンではおばあさんばかりだったのに。

たしかに当時はジャングル風呂など変な風呂が多かったよね(僕の修学旅行もジャングル風呂だった。苦笑)。その中でも笑うのは南紀白浜のロープウェイ風呂。おお、ロープウェイ全体が風呂だよ。

そして一平はなぜか風呂にある男根の張型に大注目(かなまら神社や田懸神社にある例のあれね。テルマエロマエでもおなじみ)。その張型を持っている女性と当然セックスだ(なぜは言ってはいけない)

さらにはタモリ似のフリーセックス主義者(これひょっとして若いころのタモリなのかなぁ)の話や現役芸者の話を聞き(風呂はどうした)、みんなおまたせトルコ風呂の話。

まあ、そこはお色気シーンですからなんだけど、なぜか客も女性で、そのうちSMが繰り広げられるのには意味不明。中島だから仕方ないか。

最後は「こんなものではないんだ、俺の風呂は!」って叫ぶ一平。いきなり走りまくり(大島渚チック)。そして羊水の中に戻る一平。「いい湯だな」。それでいいのか終わり方は。

うん、モンドムービーなんで細かいことは言わないよ。1970年ころの日本の生活が見れたのは収穫かも。
ろく

ろく