町蔵

モデルの生涯の町蔵のネタバレレビュー・内容・結末

モデルの生涯(1915年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ヴァイオリン演奏付き(ヴァイオリン演奏:安田つぐみ)
クラシック音楽演奏で見る サイレント映画

「モデルの生涯」Trilby 1915/U.S.A./16コマ/75min
監督:モーリス・トゥールヌール 
  原作:ジョージ・ディ・モーリア
  戯曲:ポール・M・ポッター 
  脚本:E・マグヌス・イングルトン
●19世紀末の巴里。画家志望のビリーは奔放なモデルのトリルビーに恋をするが、トリルビーはロシアから来た神秘的な音楽家スヴェンガリの催眠術にかかり…
■後に「悪魔スヴェンガリ」としてもリメイクされる原作の初期映画化。撮影はまだニュージャージー州のフォート・リーで行われた。監督のモーリスは「キャット・ピープル」で知られるジャック・ターナーの父である。

ラスト近くでトリルビーが歌うシーンですが、前回はモーツアルトの「フィガロの結婚」のアリアでしたが
今回はプッチーニ「ラ・ボエーム」より 私が街を歩けば 1896年 にしました。

主人公たちがまさにボヘミアンですし、舞台がスカラ座ですから、スヴェンガリが気をきかせて、まずはイタリア・オペラを歌わせる。その後、二曲目がリムスキー・コルサコフ「サトコ」よりアリア~インドの歌~ 1898年

他には
フリッツ・クライスラー「愛の哀しみ」1905年作
バルトーク・ベーラ「ルーマニア民俗舞曲」1915年作
「スイート・アリス・ベン・ボルト」1842-1848
トマス・ダン・イングリッシュの詩をネルソン・ニーアスが作曲
サン・サーンス「エレジー」1915年
プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」
を聞くこができます。

ヴァイオリン単独で作品に音楽をつけますから、ピアノ演奏とは手法も違います。

この「映画の樹」シリーズは無声作品をより見やすくするために 鳥飼りょう氏の ピアノ生演奏で3年ほど前にスタートしました。今後は、演奏も変えて楽しんでいただけるようにします。

というわけで、今日は安田つぐみのヴァイオリン演奏で
クラシック作品をどう作品につけるのかの第2回目です。
原作とヴァイオリン

安田つぐみヴァイオリン演奏
サイレント映画をヴァイオリンソロ演奏で見るのは初
やはり、バッキングはピアノには敵わないが、ヴァイオリンニモよさがある
ミュートしたような奏法は初めて聴いた

固定長回しのショットは美術や照明もよく作り込まれていたが、もっと怪しさを出せたような気もする
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