こふ

君の名前で僕を呼んでのこふのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
なんでもないシーンも含めて、終始美しく絵になるような景色だった。



旅先で別れを迎え、一人で帰ってこれなくなったエリオ。迎えに来てくれた母とのドライブシーンでの緑深い景色綺麗だったなぁ。

聞きたいことは山ほどあるだろうに、探りを入れたり、一方的な言い方はせず、welcome homeと言ってくれる。最初の頃のシーンでもいつでも話を聞くよといってくれる両親。
稀有で特別な絆だと認めて、ハグしてくれるようにあたたかく話をしてくれる父。

「お互いを見いだせて幸運だった。」
こんな風に言えるまでの葛藤も端々に描かれててよりリアルに感じられた。
「お前の人生はお前のものだが忘れないでいて。心も体も一度しか手に出来ない。
知らぬうちに心は衰える。
今はまだひたすら悲しく苦しいだろう。痛みを葬るな。感じた喜びも忘れずに。」
無かったものにしない優しさがとても良かったです。


暖炉のシーンも、エリオとその家族だからみてられた。すごくよかった。
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