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君の名前で僕を呼んでのyotaのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前半8割くらいだったら正直もう景色くらいしか見所を感じなかった。お金持ちで暮らしの心配の無いような若者どうしの余暇ロマンスかなーって冷静になってしまい、これはNot for Meか…?と思ってたら、終盤で一気に来た。
これはつまり理想郷なんだと思った。人格的に優れた聡明な素晴らしい両親に恵まれ、人から貰える愛を疑わずに育った主人公。今までヘテロのロマンスものがみんなそうであったように、ナチュラルに恋愛が始まっていくこと。全部が綺麗で理想。ラストはまあ悲しく終わってしまったけど、それでもこれは理想郷だった。あるのは失恋の痛みのみ。その他何のノイズも汚れも無い。
主要人物みんなの心が綺麗。美しい北イタリアの景色も相まって、まるで天国のような光景だ。
ラストのお父さんの話で耐え切れず泣いてしまったな…。出来ることなら、あのお父さんとお母さんの元で生き直したい。

ヘテロ以外の物語が、こういう風にどんどん特別なもので無くなればいい。
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