ずっと気にはなっていたけど、なぜかクザヴィエ・ドランの映画と勘違いしていて、食指が動かなかった。
もっと早く観ていれば良かった。『ロリータ』と『ベニスに死す』を足して2で割って現代版にアップデートした、みたいな感覚を持ちながら見ていた。美しかったし、ティモテ・シャラメがすごく良かった。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を観た後に、この映画を観たから、シャラメの別人っぷりにビックリした。
『〜ニューヨーク』の方では、ウディ・アレンらしさと、普通にニューヨーカーっぽさが出てたのに、この映画では完全にヨーロッパ人的で、陰鬱で物憂げな表情とかも醸し出す雰囲気もヨーロピアンで、さすがフランスとアメリカの文化を取り込んで育っているだけあるなと感じた。一つの文化で育った他の俳優ではできない技だと思う。今後が楽しみな俳優だ。