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君の名前で僕を呼んでのstandfieldのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.4
監督  :ルカ・グァダニーノ
製作国 :イタリア、フランス
ジャンル:青春、恋愛
上映時間:131分

<あらすじ>
1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と過ごす17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)は、大学教授の父が招待した年上の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)と出会う。一緒に自転車で散策したり泳いだり、読書したり音楽を聴いたりするうちに、エリオはオリヴァーに恋心を抱く。やがてその思いは通じるが、夏の終わりが近づくにつれてオリヴァーが避暑地を去る日が近くなり……。

<感想・見どころ>

なんて美しい作品なんだ・・・!🥺
美しすぎて引き込まれた。
映画にここまで引き込まれたのは、かなり久しぶりな気がする。

同性愛系の映画は切なく悲しい結末を迎えるものが大半だった。
今作も切ないが、悲しいという感情は生まれない。「美しい」の一言で片付けられるほどの風情ある作品だと思う。

エリオとオリヴァーの禁断の関係。
美化するわけではないが、小説を読んでいるかのような感慨深い気持ちになった。うまく言えないが、自然と惹かれあい、離れゆく二人の関係から目が離せず、最後まで見入ってしまった。
「ブロークバック・マウンテン」のように美しい男色模様を描いていたと言える。(かの作品みたいな無情さはないが)

こんなにも惹かれたのは、おそらく映像美のおかげだと思う。
イタリア特有の風情が終始織り込まれており、エリオの美形と相まって彼の恋心をより美しくさせてたんじゃないだろうか。オリヴァーとのキスシーンでも不快になることはなかった。

たびたび流れるピアノの音色も本当によかった。主人公の純粋な気持ちを表しているかのようだったと思う。
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