くるぶし

君の名前で僕を呼んでのくるぶしのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.2
鬼良かった、、、久々にどストレート恋愛をみて予想以上に食らってしまった、、、

甘酸っぱい、セピア色のフィルターを通して観る北イタリアの夏の風景。そのノスタルジックさがあまりにも美しく、ありもしない記憶が掘り起こされ何故か懐かしくなった。
映像や演出はあえて80年代以前の手法をとっていると思う。ヤングゼネレーションやニューシネマパラダイスを彷彿とさせるような画面の淡さもまた無いはずの思い出たちにブッ刺さる。

遠いところから来た年上のあの人と一夏の恋の話であり、脚本は非常に王道。しかし演出が神がかっていたおかげでこの評価まで押し上げた。
1番好きなのは時計を気にするシーン。約束まで何時間もあるのにチラチラ時計を見てしまっていつもより時間を長く感じてしまうあの感じ‼︎一緒に悶々としてしまいサイコーだった。

この題材だからこそ描ける家族の温かさもほんとに沁みた。
終わり方もならではの着地でとてもビターでよい。セピア色の夏から青白い冬のコントラストが美しい。久々にしっかりエンドロールみちゃった。
くるぶし

くるぶし