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君の名前で僕を呼んでのsymのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ひと夏の思い出と言うには甘くて苦すぎる経験のはなし。

・ティモシー・シャラメの造形が美しすぎる…
あと風景も流れる景色も全部美しい。

・劇中に流れるエリオが編曲したであろうクラシック音楽も素敵。

・オリヴァー、私はあまり好きになれなかったな。知的だしスマートで、周囲の人を惹きつける、魅力的な人ではあるけど。序盤の試し行動みたいなのが許せなくて…。なんでそんなことするの?エリオはこんなに健気なのに…って思ってしまったので。…いや、分かるよ。同性が好きな人を見極めるためにも、自分がなるべく傷つかないためにも、必要な処世術というか、相手の反応を見ているのもあるだろうし。エリオに近付きたいけど近付きたくないみたいな、複雑な気持ちもあったかもしれないしね。でも個人的には、エリオいじめるなよ!って気持ちのほうが勝った(笑)

・結構ひどい目に遭ってるのに、マルシアがいい子すぎて…幸せになってほしいな。

・エリオのぐちゃぐちゃになった気持ちも、あの両親が傍にいれば、いつかは立ち直れそう。本当に素敵な大人が近くにいてくれてよかった。お母さんもエリオのことを愛してくれてるのが分かるし。特に終盤の、お父さんの言葉に感動。辛いとか苦しいとか、全て投げ出したいとかいう気持ちって、自分の中で、とても大きくなりがち。でも、だからって全て一緒くたにして、無かったほうがよかったとは、思ってほしくないよね。キラキラした綺麗なとこだけ、大事に取っておいたっていいんだし。消化するには時間がかかるけれど。

・最後の静かに流れる時間が印象的で切ない。
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