このレビューはネタバレを含みます
夏のじめじめとティモシー・シャラメは相性が良い。作品全体を通して映像美が伝わった。
LGBT系の内容は社会に疎外されるなかでも抗って自身を確立するようなストーリーが多くて重い雰囲気になりがちだが、可もなく不可もなく純粋な恋愛ストーリーとして描かれていたので見やすかった。
エリオの両親が息子の気持ちを理解している点が意外。エリオとオリヴァーが夜にバレないように気を張っているが、そういう背景があるなら両親の理解もあったかもしれない。「バレたら終わる」といった緊張感がないため、ゆったりとした雰囲気が感じ取れた。
「果物をそうやって使うやつ初めて見た」
エンディングテーマが夏の終わりが感じられ、寂しさを感じた。坂本龍一の曲も使われていたのは気づかなかった。