2度目鑑賞(3.28.2024)
多すぎないセリフ、芸術的なカメラワーク、音楽、演出すべてが秀逸で、賞に値する作品だとあらためて思った。
イタリアらしく、太陽の光に染められた景色が色鮮やかだ。そんな風光明媚の中、恋が自然に、何かに押し出されるように、進んでいく。時に繊細に時に大胆に。
また、少年期から青年期にかけての男の子をきちんと描いてくれ、親としてどういった立ち位置出いれば最適であるかも示してくれる。ただ、遠くからその事態を把握し、何も判断せずに見守ればいいのだ。手を出さないこと、無関心でいないこと。
家族に恵まれ、友人の心も広く、エリオは一つ一つ大人へと成長していく。その姿を静かに鑑賞できて幸福だった。