このレビューはネタバレを含みます
美しく儚く、木漏れ日のような作品。
ひと夏の密やかな恋の紡ぎ方がとにかく美しい!
北イタリアに暮らす青年エリオの家に、教授である父の後輩(?)助手(?)のアメリカ人青年オリバーがしばらく滞在することに。
青年は、彼にひそかに惹かれていくも、それはなにか悪いことのように感じ戸惑い、ガールフレンドとも交際めいたことをしてみるも、なにか感情が動くことはなかった。
その感情を彼に告げると、彼も同じ気持ちであり、幸せを感じる。
やがてくる別れを理解しながら狂おしく美しく想いを燃やしていく。
誰もが優しく、慈愛に満ちていて、切なさの中にしっかりあたたかさがあり、心に残る作品でした。
美しいふたりの青年と、美しいピアノの旋律に白昼夢を見ているような気分になります。