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君の名前で僕を呼んでのmalのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.0
何と言うか、 耽美な映画。おフランス映画っぽい。(イタリア映画です)ある意味ルッキズムの極北にありそうな映画で、主演がこのお二人じゃなかったらめちゃくちゃになってそう。
生々しいシーンは多め。ルックスがハイパーにいい男2人が裸になってくんずほぐれつしたり、桃をつかったりする。欲望のままにひと夏を過ごす様子やイタリアのバカンス的な風景がずっと描かれていて、そこは労働や苦痛などないようで、楽園的。趣味が編曲で、楽器が色々できて文学のことや哲学も詳しい主人公を始めとして、出てくる人物がアッパー階級の人々で浮世離れしてることもそれに拍車をかけてます。二人にゲイ(バイ)としての苦悩や葛藤は特にあるわけではなく、男も女もぶっちゃけあんまり変わらないよね、という、恋愛の普遍性を示した映画かもしれないですね。

特にヤマがあるわけではなく、淡々と話は進んでいきます。こういう雰囲気が好きな人にはたまらない。個人的にはやや眠い。変な映画であることは間違いない!
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