このレビューはネタバレを含みます
青春の頃の叶わなかった失恋の辛さを思い出させる。
「歳を取ると心がすり減る。後になればなるほど、好きな人にあげられるものが減ってしまう」
「今はただ悲しく辛いだろう。だが痛みを葬ってはいけない。お前が感じた喜びを痛みとともに葬ってはいけない。」
というセリフが突き刺さる。
熱くてまっすぐだった昔の自分を思い出す。
大人になってお金が増えて高いプレゼントをあげられるようになっても、あの時のような気持ちはプレゼントできないのかもしれない。
同性愛を描いたからこそ、最後の失恋のどうしようもなかったという悲しみが深まっている。