サン

君の名前で僕を呼んでのサンのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.4
1983年の夏、北イタリアの物語。
この映画は同性愛の人の物語というよりも、愛がたまたま性別を超えた物語に思えた。
作中の言葉を借りるなら、2人の間にあるのは稀有で特別な絆であり、知性だけではない全てがあった。
この言葉は父親が気持ちが沈んでる主人公エリオにかけた言葉で、エリオが抱えてる気持ちを全て包み込んだ上で、さらに背中を押してくれるようで感動的だった。
映像と音が綺麗で、絵が広く、北イタリアの風景がとてもよく描かれている。
自分も好奇心だけに身を任せて自由気ままにここで生活してみたい。そんな夢をつい考えてしまう
考察ですごく面白かったのは、エリオ、オリヴァー、エリオの父は全て各時代の筆者をモデルに描いているという話だった。各時代の自分を取り出して物語を作るって、ワクワクする。
Andymoriのインナージャーニーという曲に「愛を愛を愛を愛を、、、」って連呼するところがあるんだけれど、それが「エリオエリオエリオエリオ、、、」と勝手に重なって感慨深い
君の名前で僕を呼んでっていう愛情表現が素敵だ。相手と一緒になりたい気持ちが最高潮に達したらそう感じるんだろうか
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