MURANO

君の名前で僕を呼んでのMURANOのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.8
この感じ、好きだな〜! もう、あまりに耽美すぎて、残像がじんわりじんわり脳裏に焼きつく!

ほぼ常に裸の上半身、短パンで際立つ太もも。静かに触れ合う手、足の指。象徴的に映し出される彫刻に、そして、あの桃🍑

肉体を「物質」として捉える感覚が強調されてて、男女の触れ合いの柔らかさとはまた違った、硬さのある美しさが滴りまくってる。

17歳の少年のひと夏の青春恋愛は、それが同性愛とは言え、物語として真新しいというわけではない。けど、この映画はとにかく見せ方。

イタリアの夏の眩しい景色も、スフィアン・スティーヴンスの囁く歌声も、ティモシー・シャラメくんの物憂げな表情も、”Call Me By Your Name”という詩的な台詞も…。

見せ方すべて引っ括めて、素晴らしいアートでした!
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