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君の名前で僕を呼んでのmのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
こういう愛の形をテーマにした作品は、今のご時世だと差別や偏見が入り混じった社会問題提起みたいな内容になってしまいそうだし、物語の中で二人の関係を厳しい目で見ている登場人物がいたりして、私はいつも二人の関係だけに、心の細かい揺れなどに集中して見れない

でも、この映画にはそれがない
夏の木漏れ日、光る水面、夜の気配、裸足で階段を駆け下りる音や、自転車で走り抜ける音、夏の間の刹那的な美しさを存分に描いたこの映画を、邪魔する要素は一つもなかった。
関係ないけど萩尾望都の「温室」を思わせるような雰囲気

主演の二人が美しいのは言わずもがななんだけど、ちょっとした息遣いや気まずい雰囲気や情熱的なシーンの微妙な空気感は圧巻。
官能的だけどいやらしくなくて、セクシーだけど下品じゃない、ギリギリのラインが一番美しい。
演技力と演出超すごいよほんと

私は後半のお父さんの台詞や、お母さんの優しい沈黙、付き合ってた女の子の誠実さ、この映画に出てくる全員魅力的だった





オリバーの口癖「後で」、列車の前で抱き合ってエリオと別れるシーンでは、言われなかったよね・・・・・泣泣泣泣泣泣泣
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