Masa

君の名前で僕を呼んでのMasaのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

原題: Call Me by Your Name
直訳: 君の名前で僕を呼んで

ー 何ひとつ忘れない。

エンドロールで一気に持ってかれた。
これは一生記憶に残る。
静かに涙を流すエリオを映しながら、バックで流れ出す、Sufjan Stevensの「Visions of Gideon」
幸福感と悲愴感の入り混じったような優しいメロディと、”Is it a video?(これはビデオなの?)”の歌詞の反復が、オリヴァーとの記憶を回想するエリオの心情を痛いほどに観客に伝えてくる。

またこのカットも絶妙で。
何あのおしゃれなクレジットの出し方。
そして、後ろで準備をする母親と家政婦の動きがピントがあってはいないが見えるのだが、暖炉に向かって微動だにしないエリオに「どうしたの?」とかすぐに声をかけることなくそっとしておく感じ。
あの家族空気読むのうますぎる。

「グッド・ウィル・ハンティング」でのロビン・ウィリアムズを彷彿とさせる、父親の語りも良かった。

2回目観たらある程度耐性がついて、面白いところを存分に楽しめた。

坂本龍一の曲にのせたオープニングもワクワク感のある感じですごくいい。

あとハエ。

“Call me by your name, and I'll call you by mine.”
Masa

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