April01

君の名前で僕を呼んでのApril01のレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
主人公の環境が素晴らしいと思った、いわゆる知的階級。

英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語を操り、音楽、文学、教養に満ち溢れた家族と共に北イタリアで過ごす夏の出来事。

17歳の主人公の感情の浮き沈みを共に感じ、初恋の強烈さを思い起こして心が揺さぶられる。

自分以外の存在によって、初めて世界が変ってしまうコントロール不能で自分の存在が危うくなるあの感覚・・・。

1983年という時代設定も良い。

携帯、スマホのない生活のなんと豊かな事か。

待ち合わせしたって、遅れる場合の連絡もできないし、来ないから(いないから)どうしたの?って
その場で問い詰めることもできない。

だからこその良さがあるな~と。
人間関係が切羽詰まらないというか、緩やかな貴族的な空気が全体的に流れている。

イタリアの美しい自然や街並みも堪能できて素晴らしい映画。
April01

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