“Call me by your name.
I’ll call me by my name.”
はぁと思わずため息が出てしまった作品。
ひとつひとつのカットが丁寧で、柔らかい。
感情に正直で、言葉を発さなくてもじんわりと伝わってくる気持ちに心が溶かされていくようでした。
そして特筆すべきはまだあって、両親が本当にいい。
息子の恋に気づいて、受け入れて、そして、恋の苦しみは忘れてはいけないけど、それと同じくらい幸せだった気持ちも忘れてはいけないのだと教えてくれたよき理解者でもありました。
美しいという言葉でしか表せないのが悔しいけれど、音楽に、撮影地に、セリフに、すべてが美しい作品でした。