殺戮だけが本能か…
1925年、チョン・マンシクは猟師として名を馳せたものの"ある事件"を契機にきっぱりと銃を捨て切り立った智異山の奥で息子のソクと二人暮らしをしていた。地元の猟師たちは軍の先導による害獣駆除に躍起になり、こぞって智異山の神として崇められる隻眼の大虎を狙うが…
ストーリーはこんな感じ。
最近、パク・フンジョン監督の"貴公子"を見たので、監督の他の未鑑賞作品を観てみることに…
まずは、日本人が悪く描かれています。
智異山の神として崇められている隻眼の大虎を狩る事になった原因は、その地を統治していた大杉漣が演じる前園閣下が大虎の毛皮を日本に土産として持ち帰りたいため
まぁ、最悪な奴なんですよね、この前園っていう奴。虎の毛皮なんて大きかろうが小さかろうが関係ない様な感じもするんだけど、兎に角デカいやつが欲しいと言い張るんだよね。そして、執着心も強い。
いったん、こうと決めたら変える事はない
そして猟師たちにプレッシャーをかけるんだわ。大虎を捕まえないと狩猟の許可を出さないと…
そりゃ、狩猟をする事で生活が成り立っている猟師からすると死活問題だから、どんな無理難題でも聞かなきゃならん。
そこでク・ギョン猟長は兄貴分にも当たる伝説の猟師マンドクに協力を頼むんだけど
マンドクはそれを断わるんだわな。
実はマンドク、大虎とは深い因縁があるんだわ。最初は、その事が語られなくて"なんて頑固なジジィなんだ！手伝ってやればいいのに…"って思っていました。
でも、あんな事やこんな事があったと解ったら"そりゃ、断るわ"って思えたかな
そしてこの作品のキーポイントとなるのがマンドクの息子ソク。
ソクは、町にソンという結婚を誓うほどの恋人がいるんだけど、猟師という仕事にソンの両親は良い印象を持たず、恋人がソクだと知ってて縁談の話を娘のソンに持ちかけるんだよね。その事に焦ったソクは、大虎を捕まえた時の多額の褒賞金目当てに猟師になり、大虎を捕まえる作戦に参加することに…
なんでそんな事を簡単に決めちゃうんだろうね。多分"ソンと結婚したい"という気持ちが強すぎて他の事が見えなくなってんだろう。そして狩猟をする事を簡単に考えすぎるよね。普通の虎とは違って、体も大きいし頭が良い虎を甘く見過ぎだし、もしもの場合、命を落としかねない狩猟の現場を軽くみすぎだったしね…
ラストはなんか切なかったなぁ…
予告編を見る限り、こんな気持ちになるとは1ミリも思ってなかったしね…
