ほしの

ティント・ブラス 秘蜜のほしののレビュー・感想・評価

ティント・ブラス 秘蜜(2002年製作の映画)
4.6
ゲッペルスの部下のSSの男とファシスト党と関係する映画関係者を夫にもつ女の逢引きの話。その女性の語り。

戦争やファシズムといった事柄は目立たず、どちらかというと男女のパワーゲームの前に性の快楽が前景化するといった印象。性>男女>戦争みたいな感じ。

特に面白かったところは以下。

アナルセックスをしながら「全部くたばれ、ヒトラーもムッソリーニもスターリンも。俺は尻に酔っている」というSS。そこに薄い光が後ろからさしていて後光みたいだったとこ。戦争より独裁者より尊い尻。

娼館(?)でみんなそれぞれ軽く倒錯的な性を楽しんでいるとこ。主人公の女はコカインかなんかでぼんやりして、自分がギャンブルの賭け金となりきっちり負ける。(SSの男はギャンブル好きでカネをせびる)

SSの男が女からせびり取った金を両手に掴んだまま行うイラマチオ、女は金を渡し「征服した、もう私から離れられない」とモノローグ。

裏切った男の最期を見る女の顔が良かった。

いろいろ意味深なセックスシーンがあって楽しかった。たまに死体が転がる。ナチ色は薄め。
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