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猟奇的な彼女のwasewaseのレビュー・感想・評価

猟奇的な彼女(2001年製作の映画)
5.0
すべての運命は、きっと自分が出会った「偶然」の積み重ねで、その「偶然」に感謝しながら、懸命に生きていれば、また素敵な運命に出会える。

大げさに言うならば、そんな今自分を取り巻くすべてに感謝したくなる、韓国映画のラブストーリーです。

誰かを想う純粋な気持ちを、これほど眩しく、これほど愛おしく描いた作品を知りませんでした。もう実に20年ほど前の作品ですが、何度も見直してみても、いつも新鮮な気持ちを教えてくれる、私にとって韓国映画のバイブルとなった映画、「猟奇的な彼女」。

ものすごく大げさに書いておりますが(笑)、作品としての展開は、ごくごく普通です(笑)所謂、典型的な韓国映画のラブストーリーもので、激しさがハンパない感じはしますが・・・(苦笑)


当時まったく主演の女優さんを知らないで観て、これほど引き込まれた作品は記憶になかったです。チョンジヒョン、チャ・テヒョンとクァク・ジョエン監督と、その後の大ヒット作を見れば分かる、超一流スタッフなので当然ですが、鑑賞当時は、「なんて韓国映画は面白いんだ!!」、と叫んでいた気がしています(笑)

今、韓国映画がまたブームになりつつあります。
日本にはない、成人男性の兵役制度や、より家族愛が強い文化の中で、同じ人としてだれかを愛する心を、どう伝えるか、そこが韓国映画は際立っている気がしています。

もし韓国映画に興味がある方がいたら、是非お勧めしたい、実に日本・アメリカ・中国・インドでもリメイクされた、世界共通の王道のラブストーリーです。
但し、多少気持ちよくないシーンもありますよ(苦笑)


きっと「カノン」を聞くと、好きな誰かを思い出したくなる、そんな作品です。
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