「いるのよねえ…歯を削られると感じる人って」下着を履いてチョメったことを示唆させる演出はよくあれど、女が口紅を塗るという行為には事後の生々しさが表れていて良かった。この近年のドラマにないものが詰まってる。最近の民放ドラマを見てると、ベッドシーンがあっても行為前後の、衣服や下着などの着脱シーンのみ。たしかに想像は容易いがそれ以上何も広がることがないので、せっかく尺の中にパーソナルな時間を設けるのであれば、本作に限らずロマンポルノをパクるなり何なりしてでも踏み込んだ生活臭があればといつも思う。
歯医者夫の不貞→カーチェイス→ゲイの青年とのロードムービーに切り替わり、「故郷を捨てる奴にろくなやつはいない」と土着信仰モノになったかと思えばエグすぎる集団レイプ…。ハイテンションすぎる桂千穂脚本にクラクラ目眩が。桂千穂のロマンポルノ、どれもこれも全くシコらせる気がない暴力的な脚本で笑っちゃった。
