日活ロマンポルノの枠だけで
語れない、佳作だと思う。
ジャンルで言えば、田舎ホラー、
クライムサスペンス、ジャッロ、
といった不条理系エロスの展開。
…エロス?う~ん…
あんまりコーフンしません。☆(笑)
タイトルは内容とあまり関係無し。
前半、我儘なヒロインに段々
辟易してくると、中盤に入り
徐々に不穏な空気が漂い始め、
田舎ホラーの様相を呈してくる。
ちょいヤバなゲイマスターと
常連客が集う、レストラン
“深海魚”。
誰がしゃべってるか不明の
腹話術人形。
堕ろした胎児の骨を缶に入れて
カラカラさせてる若いカップル。
そして、妻に逃げられブツブツ
引き籠る、危険な警察官。
石山雄大といえば、やっぱり
警察官役ですな。♪
ブルドーザーでヒャッハー!な
レイプ魔3人組の恐怖。
やはり、ブルドーザーはホラー
アイコンだね!
前にも言ったっけ?(笑)
…コヤツらキチガイ共の、
性の欲望と怒りの暴力が交錯し、
意味不明の血が流れるのだ。☆
ヒロインの取られた指輪が、
何人ものキチガイの手を渡って
運良く戻ってくる所もオモロい。
あと何と言っても、ヒロインの
赤い車のタフネスさ!
序盤でいきなり、カーセカップル
とのカーチェイスでクラッシュ。
後半には、ブルドーザーから攻撃
されたりでボロボロになるんだけど、
その度、ヒロインの相棒となる
ゲイの“君”が、チョチョイと修理して
走れるようにしてしまうのだ。
ラストには、何事も無かったかの
様にピッカピカ。☆
クリスティーンかお前は(笑)
70分という短い時間の中に、
印象的なカットが幾つも存在する。
ラストのアレもそのひとつ。
記憶の片隅に居座る映画。♪