桔梗F

ションヤンの酒家(みせ)の桔梗Fのレビュー・感想・評価

ションヤンの酒家(みせ)(2003年製作の映画)
4.1
女子力A!

重慶の場末の屋台街で、アヒルの首料理を出す酒店(屋台)を切り盛りするションヤンの生き様を観ろ!

「山の郵便配達」のフォ監督作

ひたすら、ヒロインの生活の様子を追い続ける映画なので、ストーリーは地味です(;´_ゝ`)
派手な展開やエロを期待するとアウト!

こちらは、超複雑な家庭環境にもめげず、激動する中国情勢にも負けず、ひたすら強くたくましく生きていく女性を観る映画です(*^^*)

まあ、女子が観た方が圧倒的におもしろいです(n‘∀‘)η
わたしは女子でよかった♪

ヒロインは、早くに母親を亡くし、父親は別な女を作って家を出る。
自信も流産で離婚バツイチ。

兄は根性悪い嫁の尻に敷かれ、母親がわりとして育ててきた弟はジャンキーになり薬物更正施設暮らし…(´д`|||)

その他、甥っ子が転がりこんできたり、モト冬木似の冴えないおっさんと恋をしたり、家の権利問題を争ったりと、それだけの話なんですが。

しかし!見所は、
・映像の美しさとカメラワーク!
監督は「ブレードランナー」を意識してると思います(*´-`)
暗い寂れた中国の夜の街にネオン、スモークの美しさ。

ところどころ上から撮る独特のカメラワークに暗い中での鮮やかな赤の活用など素敵なセンス。

・女子の強さとヒロインの色気
まあ、色々な問題を一人で処理し、逆境にもめげずに一人生きていくションヤンの人間くささと生命力。

ずば抜けて超美人じゃないんですが、そこそこ美しく、仕草や雰囲気がいやらしくていいです(*/ω\*)

料理より、ルックス目あてで、通う男性客もそりゃ出ますわ(;゜∇゜)
自分も毎日通います!

エロシーンもありますが、おつぱいが見えないのが残念…
※規制の厳しい中国映画なのでやむおえず

また、屋台での料理や仕込みシーンもたいへん美味しそうで◎

ヒロインも、清廉潔白な人間ではなく、卑怯だったり、狡猾だったりときれいごとで片付けないのがいいです♪

女子使用人には、弟をとられたくないがため、けっこうエグいことも…

ラストまで、様々なことが未解決で終わります。よく言えば、余韻の残し方がうまい。

エンタメ要素やエロを期待すると爆死ですが、中国の市井の人たちの暮らしの様子、規制が厳しい中国で、たくましく生きる女性の生き様を描いた点は見ごたえあり!

人によっては飽きるので、あまり一般お勧めはできませんが、女子にはお勧め!

中国女子もみなさん同様、超がんばって生きてるんです( ;∀;)

原作小説も日本で売られてます(*´-`)
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