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レザボア・ドッグスのtackyのレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
4.1
タランティーノの長編デビュー作は、なかなか一筋縄ではいかない作品である。

いきなりの、おっさん連中のくだらない下世話話(このシーンでマドンナに激怒されたらしい。)から、オープニングタイトルのスローモーションまで、グイグイ画面に引き寄せられる。
それぞれの性格や特徴を素早くみせて、直ぐにメインの襲撃を端折って、いきなり失敗後の血だらけの逃走場面とは、意表をつかれる。

その後は、上手く回想シーンを使いながら、誰が裏切り者かを観せておいての、いつバレるかのスリルと、血塗れの拷問シーン、疑心暗鬼のそれぞれの探り合いなど、ラストまで息をつかせぬ展開が素晴らしい。

後にブレイクする、ハーベイ・カイテル、ティム・ロス、狂犬マイケル・マドセンも素晴らしいが、後に情けない役ばかりになるスティーブ・プシューミが、実は1番沈着冷静なのには驚いた。

初見では、どうしてホワイトがオレンジを命懸けで庇うのかわからなかったが、再見してみて、前半のホワイトの回想シーンに表現されていたのに気付いた。
私もティム・ロスなら庇うと思う。命はかけないけど‥
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