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レザボア・ドッグスのkumaのネタバレレビュー・内容・結末

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

宝石強盗のために集められた、互いの素性を知らずコードネームで呼び合う6人の犯罪プロフェッショナル。綿密に計画された強盗が警察によって阻止された事からグループの中に裏切り者がいるのではと疑う。

パルプフィクションのように時系列がバラバラだから少し分かりづらいというか難しかったかな。でも時系列がバラバラだからこそ後々分かってくるところがあってスッキリする。
6人のコードネームは全部色で、ホワイト、オレンジ、ブロンド、ブルー、ブラウン、ピンク。組織のボスであるジョー・キャボットとその息子であり宝石強盗計画の首謀者であるナイスガイ・エディー・キャボット。これらの人物の顔と名前を一致させ整理するまでが大変だった。
雰囲気はめちゃくちゃ良くて車のラジオの音楽とかサイコパスなブロンドの拷問シーン。音楽と行動のギャップが良い。
オレンジは潜入捜査中の覆面捜査官。これは物語の後半で分かった事だから驚いた。銀行強盗を失敗した後、逃走を図って通りがかった車を奪おうとしたらまさかの乗っていた女性に撃たれて劇中ずっと苦しんでる。構成としては誰もが聞いた事のあるリトル・グリーン・バッグのオープニングとみんなの後ろ姿、タイトルロゴが出てくる。その後すぐ映像が切り替わった瞬間撃たれて血だらけのオレンジがもがいている。この演技が痛々しい。
観る前までは陽気な感じの映画だと思ってたけど実際結構ムゴかった。だけどオシャレで映画のセリフらしくない男達のジョークとか下ネタが多い会話でリアルさも感じられる。ラストの3人がほぼ同時に撃ち合うシーンは凄かった。終わり方は切ないけどこれで良かったと思える終わり方だった。最後ダイヤモンド持って逃げたのピンクらしいね、大好き。
タランティーノ監督本人が出たのはびっくり。とても好きな作品だ。
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