燐子

レザボア・ドッグスの燐子のネタバレレビュー・内容・結末

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

すごく有名なのは知っていたけど、まるで知識なくなんとなくダラダラ鑑賞

Little green bagが流れスーツの男たちが並んで歩き、黒バックにクレジットが流れてカッコ良すぎる、これから何が起こるの?ってワクワク感からの死ぬ死ぬ叫んで血まみれ!
で一気に心鷲掴み

お互い素性を知らず計画の失敗で疑り罵り合い、ブロンドの拷問、オレンジが潜入捜査、緊張感あって話の顛末も気になるしであっという間の1時間40分だった

やる気のなさそうな声のDJ、名前を色で呼びあうこと、ブロンドがラジオの曲に合わせて踊りながら警官を切りつけるシーン、オレンジが潜入捜査行く前に鏡で自分を鼓舞するシーン、オレンジの麻薬の小話、耳を削がれて泣き言を言う警官にオレンジが「俺は死にかけてる!」というシーン、エディが警官を簡単に撃つシーン、3人の相打ち、オレンジがホワイトに正体を明かし銃声が響くラスト、ダイナーでスーツの男たちのたわいも無い下品な会話

もう私ドンピシャのカッコいいシーン盛りだくさんでとにかくハマった
めちゃくちゃ好き

会話が多いせいか短い映画なのにキャラクターの人物像がよくわかる
冒頭のウェイトレスに1ドルのチップをケチるピンクが最後に全てを持って逃走するのもよかった
ジョーがみんなの名前決めるときに嫌がったピンクに「ゲイだからだ!」って言い放つのも酷くて笑ってしまった

オレンジが潜入捜査官として選ばれて実際に潜入するまでもよかったな
潜入捜査官として選ばれた喜び、小話の練習、車に乗ってからの仲間との会話の緊張感とか

苦手だったという人のレビューを読んで「ベトベトしてる」と書いてる人がいて、めっちゃ納得、人間煮詰めたようなベトベト感を感じる
ラストの助けが来てるのに、助かるかもしれないのに、オレンジがホワイトに義理を感じて正体を明かすとかまさに泥臭く人間臭い
やりきれなさ、悲しさ、怒り、死、感謝、詫びなんかを一挙に感じるすごいシーンだ

人間を感じる映画でした
燐子

燐子