温泉たまご

レザボア・ドッグスの温泉たまごのレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
3.8
2018-18

タイトルは見たことあるんですが、初めて視聴。
黒スーツに身をつつんだ強盗たちは、綿密な作戦を練った大きな強盗計画に失敗。散り散りに逃げながら、アジトの倉庫に集まってくるが、失敗した原因は警察のスパイが仲間に紛れ込んでいるからだ!と察し、裏切り者を探し始める…。

時間軸が交錯するので、いろいろ考えながら観ました。
この話には人間関係がとても強く関わってくる。誰を信じ、誰を守るか。どういう過去があったか。エディが語ったブロンドの過去もその1つ。回想が良いスパイスになっている。真実を知ってしまったあとのあのラスト、彼のどこにも向けることの出来ないあのやるせなさと、そこから出る叫び声が切ない。

そして、倉庫から立ち去った彼は、冒頭のワンシーンから最初に殺られるのではとか、仲間に殺られるのではとか考えたのだけども、彼が1番いろんな意味で冷静で【プロ】だったな。【合理的】を求めるところが活きていたと思う。

きっかけの強盗シーンがないことが斬新で話題だけれども(もちろん私も驚いた)、この映画はそのシーンがなくてもいろいろな発見があったり、想像が膨らんだりして、癖があるけど面白い映画だと思う。