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レザボア・ドッグスの海のレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
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先生、このお熱いのは何に対しての愛ですか?と終始手をあげたい気持ちだった。先生わたし、こんなもの知りません…こんな激しい遊び知りません、こんな際どい本気知りません…、大丈夫おまえが何も知らない分だけ叩き込む甲斐があるものよとひたすら入れ替わり繰り返しのクールと血糊とホットと飛沫とロマンと博打に目を奪われる。弓弦が、張り詰められ、ついに切れる瞬間よ、ここにはほんの僅かなゆるみも隙間もない凛々しき緊張があり、わたしのだらしない惰性が垂れてゆく。先生、わたしの中にもあります「裏切りに対する復讐」とか「完璧なタイミングでの諦め」のような健全な「わるぎ」、への憧れ・夢・妄想。頭の中だけで終わりたくないとき、映画、観ます。これですまさに、ある時ある場面ある意味で、わたしが映画を求める理由。
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