隣人夫婦（志麻いづみ＆吉原正皓）の性豪ぶりに感化された若妻（風間舞子）が、出張帰りの夫（沼田爆）を自宅監禁してしまう。人妻のエロエロ・ライフ・スタイルを描いている、日活ロマンポルノ。
主人公夫婦のデタラメな性生活が、不条理ギャグの連発によって繰り広げられる。例えるならば、ツッコミ役が不在のままで、ボケの放置状態が連続していく感覚。マンションの隣部屋を往来するなど、シチュエーション・コメディの味付けが施されている。
色情狂と化した風間舞子が、街中のあらゆるモノに欲情するシーンが抱腹絶倒。江戸の春画には、勃起しているペニスを滑稽なモノとするモチーフが利用されているが、女性のエクスタシー（あるいはイキ顔）にも、それと同じ要素が含まれていることが分かる。
仲の良い夫婦像を提唱している内容のため、まさに倦怠期の夫婦は、本作を一緒に鑑賞すれば、新境地を開くことができるかも知れない。ただし、幼児の局部が大映しになるため、再ソフト化は難しいと思われる（新規に消しを入れればオーケーかも）。
