QTaka

だった人のQTakaのネタバレレビュー・内容・結末

だった人(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドアtoドアの13分。
大きな旅行ケースを持って部屋に入ってくる女。
無言で進む物語に、引き込まれる。
その姿に何を想像する?
.
”だった人”とは、彼女自身だったんだね。
それまでの彼女とは別の彼女が主人公。
部屋にいるのは別人だから、チャイムが鳴っても出ない。
それは、その部屋の人じゃないから。
Macの画面に踊っていたのは、”だった”自分の姿。
今それを見ている自分とは別の人。
この部屋にいた”だった人”の存在をことごとく消し去る”作業”。
そして、唯一、その作業とは別の事があった。
あのシャツの袖を結んだこと。
それが、ただ一つの足跡。
ドアを閉めてそこに有った表情の意味は。
.
踊れるってイイですね。
”だった人”の姿として踊る映像が素敵でした。
こういう俳優の特徴は、シチュエーション物の場合、圧倒的な魅力になりますね。
もっと見たくなる俳優さんです。

配信映画祭2020にて鑑賞
QTaka

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