トゥルー・グリットの誤宗黒鳥のレビュー・感想・評価

コーエン兄弟がやたらと西部劇にこだわるのは、そこに普遍的な何かがあると見ているためだとは思う。アメリカの広大な荒野で人が生きる図式は現代も変わっていないし、そこで展開する生き死にの光景は「ファーゴ」や「ノーカントリー」でも通じてる。
で、本作は真っ向から西部劇を撮った作品だが2000年代以降に西部劇を作る時点で奇異の目と厳しい目を向けられるのは避けられない中で観ていられれる内容ではあった。かといってコーエン兄弟の感じは西部劇にせずとも発揮されるのだとも分かったわけではあるが。