EDDIE

トゥルー・グリットのEDDIEのレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
3.8
父を殺された少女の復讐冒険譚。「トゥルーグリット=本物の勇気」とは何を指すのか!?

最近「バンブルビー」で一躍脚光を浴びている(と勝手に思ってます)ヘイリー・スタインフェルド。8年前の作品で、彼女は当時13歳!
そのヘイリーが演じる主人公マティは、最愛の父を、その父の部下トム・チェイニーに殺されてしまうところから物語が始まります。
物語の様相はいわゆる西部劇ですが、馴染みのない日本人の我々でも復讐劇というわかりやすいテーマで描かれているため、観やすいなという印象です。
で、そもそも小説を原作に持つ本作ですが、1969年公開の「勇気ある追跡」のリメイク版のようなものです。「のようなもの」と書いたのも、これコーエン兄弟は映画のリメイクではないと明言しているため、このような書き方をしました。あくまで原作に対するリスペクトの元つくられた作品という位置付けですね。

本作でマティを演じるヘイリーが凄く魅力的!物怖じしない性格、父親の牧場の経理を担っているほど責任感が強い少女ですが、その芯の強さを上手く演じていましたね。
もう1人の主人公である保安官コグバーンを演じるのはジェフ・ブリッジズ。彼女の熱意と物怖じしない根性にやられ、父の敵討ちを協力することになります。
罪人に対して躊躇いもなく罰を与える彼を「トゥルーグリット」だとマティはお見それして敵討ちを彼に依頼するわけですが、最終的にこの「本物の勇気」を持っていたのはマティ自身だと思います。それだけ覚悟を持って復讐に臨んだわけですね。

仇敵であるチェイニーを演じるのがジョシュ・ブローリンですね。アベンジャーズであのサノスを演じるラスボス感を身に纏う彼ですが、本作では何ともずる賢く救いようのない悪という印象です。

もう1人の主要キャラのラビーフをマット・デイモンが演じますが、終盤なかなかに男前な役割を果たしますので、要注目です。

本作は結末をみて、色々な解釈ができる物語だと思います。
とにかく今よりもっと若いヘイリーの演技の原点を観れることが本作最大の魅力ではないですかね。

FOXムービー録画にて鑑賞。
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