くわまんG

ニック/NICK ラスト・フューリーのくわまんGのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ:ニック、優秀。

ついにフィラトをとっ捕まえたニック。しかし、殺すべきか殺さぬべきか、私的復讐と公的任務との間で揺れます。

…と誰もが思ったはずです。ハンナもヤルシンもイネスも、そして観客も。悩むニックに隙を認め、隙を突かれて大惨事に陥りそうな気がして、「ほら言わんこっちゃない!ざまみろ!」の準備をしていたはずです。

しかし、なんと正しかったのはニックでした。罵倒にも応援にもなびかず、最後まで自分以外誰も信じなかったニックが正しかったのです。とんでもないタマの持ち主です。なんというタフネス!なんという刑事の勘!!

そしてフィラトねぇ、相当手の込んだ悪党でしたねぇ。まんまと騙されましたよ。家族を奪い合ったことで同じ痛みの経験者となったニックに、自己開示を促したシーンを観て、「ニックなんかよりよほど器が大きいぜ」と思ってましたからね。なんとまぁ極悪でしたわ。いやぁ見事なミスリード脚本です。

そもそも、ラスボスがシリーズ通して拘束されてるか重傷負ってるかで、終始ろくに動けないというのが斬新ですよ。そんな中であれだけの悪事を働き、全員を欺き、あまつさえ観客の同情を買ったフィラトのキャラ設定は、本当に素晴らしかった!

ただ、シリーズ通して言えることなんですが、情報量過多なんですね。尺つまり予算不足なんでしょうけど、誰が何してどうなってるのか理解追い付かないことがありました。。

それと、ルナね。散々イジってきましたが、ほんっとに大根なんですよ。未だ親父の関わってる作品にしか出れてないようなので、色んな役に挑戦して進化ほしいものですね。ジーナ・カラーノに弟子入りするのがいいと思います♪笑

最終作で一気に全貌が明らかになることも含め、やや駆け足なシリーズではありますが、4話かけてミスリードしてくる主役たちの立ち回りは見ごたえたっぷりでした!アクションもタイトでなかなかgood!

という訳で、
答え:ハンブルクにニックは必要
でした。Go To ハンブルク!☆