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アンチャーテッドのArts0001のレビュー・感想・評価

アンチャーテッド(2022年製作の映画)
3.0
トムホの魅力たっぷりだが凡作

テレビゲーム、アンチャーテッドの実写映画化作品。

ゲームは未プレイのため映画の感想に絞って書いていきます。原作再現されているかどうかは言及できません。

まず、良かった点はなんといってもトムホの魅力がふんだんに出ているところ、肉体美がいいですね。顔が幼いので強そうに見えない、マヌケにも見えるところもトムホの魅力ですが、トレーニングシーンの鍛えられた筋肉美。それが説得力を持たせてパルクールアクションもスタントを使っているかもしれませんが説得力ありますし、実際に彼がアクションしてるシーンも見応えありました。
作中バーテンダーをしている時の華麗なテクニックもグッド。

また、彼のイメージとして定着しているスパイダーマンぽさっ。ここも、彼の映画を見るなら外せないところで、軽いノリや身軽なフットワークを見せてくれて、ファンが観たいものが分かっていると思いました。

肝心の映画の内容については、ものすごく面白かったかというとそうでもありません。

この映画は序盤にラストシーンあたりを持ってきて、過去の回想に入ってから、お話の最初に戻ってくる。という構成をとっているのですが。

この作りでやりたかったことはできていました。過去の出来事とラストシーンに同じようなシュチュエーションを入れて、家族との絆を想起させたかったのでしょう。これは狙いとしては分かります。
しかし、同じような作りをしていたmarvelのガーディアンズオブギャラクシーのようなエモーショナルな演出までは至っていなかったため、そこまでの感動には至りませんでした。

序盤のアクションシーンからしばらくの間は会話劇や室内劇が続くので、最初のシークエンスは退屈に感じました。
宝物を手に入れたり謎解きをしていくシーンは丁寧にやっていましたが、丁寧にやっていたけどそれがフレッシュだったり、面白かったか?と言われると普通でした。

後半、途中まで一緒だった登場人物を完全に物語から外す展開になるのですが、ここは勿体ない。今まで敵か味方か分からないと思って行動を共にしていた登場人物が結論どうなるか知りたいですよね?結論、「物語から外される」というのは興味を持って見ていた人からは疑問が残ります。
(結論、敵として認定されたから物語から外されたという見方もできますが、であれば最後まで登場させて敵として処理してほしかった)

最後に。飛行機から荷物に繋がれたまま放り出されるこの映画の見せ場について。
スパイダーマンではないトムホが、飛んでいる飛行機からぶら下がっている荷物の間を縦横無尽に動き回る重力を無視した演出は不自然に見えました。前述した過去を想起させるシーンは、高いところから落ちそうになるのを助ける。というシーンなのですが、これだけの動きができるなら助けいらなくない?と感じますね。
リアリティラインがブレブレということです。

総じて凡作かなという印象です。
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