Sari

9.11~アメリカを変えた102分~のSariのレビュー・感想・評価

-
2021/09/12 ヒストリーチャンネル

2001年9月11日、アメリカ同時多発テロを映したドキュメンタリー。かつてはニューヨークの象徴であった、世界貿易センタービル(ワールドトレードセンター)がハイジャックされた旅客機により襲撃された日。

ビルが飛行機による激突を受け、マンハッタン中の人々がパニックになっている様子を至近距離で撮影した映像、キャスターが伝えるニュース音声を交えながら、刻一刻と秒単位で映像が進む。黒煙を巻き上げるツインタワービル、窓から助けを求める人、ビルから飛び降りる人、やがて2棟のビルが時間差で崩落してしまう様、灰色の粉塵の雲が街中を襲いかかり人々が逃げる様子…戦場としか表現出来ない。

タワー界隈に暮らしていた数名の一般人が自宅の窓から撮影していた映像と、数年後に当時を振り返り、インダヴューに答えている映像も交えられる。

このような衝撃的な映像は当時に、また後にも何度も観ているのはずなのだが、何度観ても再びショックを受けて苦しくなる。20年前の9月11日の朝、友人との旅行中だった私は、何気なく宿泊先でテレビを付け衝撃の光景を目にした瞬間の記憶が、まるで昨日の事のように思い出される。このテロによって失われたもの、世界に与えた衝撃はあまりに大きく言葉で表せないものだが、アメリカ大国、遺族の癒えることのない心の傷であり、風化させてはならないと強く思う。
現場で救命に当たられた多くの消防士を含め、貿易センタービルで失われた多くの尊い命に思いを馳せ、このような恐ろしい戦争が二度と起こらないよう改めてテロの恐ろしさについて知るべきであり、平和な世界を願うばかりだ。
Sari

Sari