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君の膵臓をたべたいのMMのネタバレレビュー・内容・結末

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の図書館のシーンが魅力的。
原作読んだ時クソ苛立ちながら泣かされて最悪だった記憶がある。筋はそのままでもどうせ人間が泣くようにできてるんだけどその上に、本当は原作でも所々に光っていたのかもしれない、しかし本筋に埋もれて忘れられてしまったようなセリフたちが、静かにきらめきを放っている。
彼の目に映った彼女のまぼろしは、ラストシーンではもう見えなくなっている。見えないところにあって、12年も経たないと見つけられなかった遺書によって、ふたりの心残りが同時に果たされることが、お互いにとって膵臓を食べる(食べあう)ことだったのかもしれない。

矢本悠馬よかったな あと、北村匠のスマホを持って一瞬わな、とする手がよかった
本絶対読まなさそうだが

月川さんは原作のある映画を、いかに原作の枠組みのなかで羽ばたかせるか、ということに挑戦し続けている監督だと思う。
それを理解してくれとは思わないけど、原作の問題を映画に対して指摘するのはナンセンスすぎる(わたしも同じことをやっている可能性はあるから、気をつける)。
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