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ブレア・ウィッチのkazataのレビュー・感想・評価

ブレア・ウィッチ(2016年製作の映画)
3.0
『サプライズ』のアダム・ウィンガード監督が撮った、あの『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の正統派続編(って直後に作られた『ブレアウィッチ2』とは何だったのか…)を勢いで鑑賞……ただただ懐かしかったです!(笑)

あの頃に比べてカメラが進化したことで機動力が上がり、視点の数も増え、画質も鮮明となったおかげで、良くも悪くも見やすい&わかりやすい作品となってしまい、想像力による怖さや精神的に追い詰められて錯乱していく人間の不愉快さは薄れ、素材の編集能力の高さだけが際立つ、良くできた普通のフェイク・ドキュメンタリー・ホラー映画となってしまった。
(それは仕方のないことなんだけども…)

(家の作りが複雑怪奇に変貌を遂げているような…)

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は映画の出来がどうこうという作品ではなく、SNS社会以前だからこそ成立できた“よくわからないものを怖いもの見たさで見る”という現象こそが面白かったわけで……当時、公開初日に映画館に観に行って、鑑賞後の劇場内の戸惑いやざわめき込みで楽しい映画だったということを再認識できました。

("画面に映っていないものが見えちゃうような怖さ"があの頃は確かにあったんだよな…)

教訓としては、キャンプでの単独行動&仲間割れは避けて、くれぐれも薪は近場で拾い集めましょう。
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